カテゴリー別アーカイブ: 銃器

ミニマムな暴れん坊『イングラムM10、M11』

80年代。筋肉の鎧に身をまとい、圧倒的火力で敵を葬り去るヒーローが百花繚乱だった。
彼らの手に握られるのは、「片手で撃つことは不可能。」巨大なM60。ウージーサブマシンガン。そして、最小でもイングラムと、派手な花火を上げる火器満載だった。

その中でも、初めて見た方は、巨大なマシンガンぐらいインパクトがあったのではないだろうか。
ちっちゃな最終兵器。イングラムシリーズについて、取り上げる。

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「バリストールユニバーサルオイル」ワンランク上のガンメンテナンス

発火を楽しむ。精巧なメカニズムを味わう。
モデルガンの楽しみは、多数挙げられるだろうけど、意外なところで「メンテナンスをする楽しみ」を上げる方もおられるだろう。

古今東西、『拳銃稼業』を描いた物語には、必ず銃を分解して掃除するシーンが出てくる。
大藪春彦の小説群。読んでいるだけでマシン油で手が真っ黒になりそうな描写をはじめとして。
イブ・モンタン主演、『真夜中の刑事』では、主人公の愛銃、パイソン357の分解シーンから始まるのも、ガンアクション映画史、忘れられない名シーン。

あるいは、漫画『シティーハンター』でも、頻繁に銃のクリーニングシーンが出てきて、それが日常会話というシチュエーションに溶け込んでいる。そう、「心はいつもガンスリンガー」なら、愛銃の手入れは、ただ「掃除」になっているわけがない。
それは、飯を食う。呼吸する。などと同じく、日常の風景と化してなければいけない。
まるで音楽や映画を鑑賞するように、分解しながら、部品の構成の妙を、愛銃の美しさを再認識する。クリーニングは儀式であり日常であり、そして「快楽」だ。

そして、せっかくのひと時。ほんの少し贅沢を、歴史のあるオイルで味わってみるのも良いだろう。
ユニバーサルオイル『バリストール』、今回ご紹介する逸品だ。


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さらばコクサイ。次元の愛銃よ永遠に

2018年1月31日。伝説が一つ消えた。
伝説の名は「コクサイ」。日本のトイガン史上に「リボルバーのコクサイ」として名を刻んだメーカーだ。

それが業務を停止した。

これは、数々の試行錯誤が楽しめたエアガン成長期を体験したものにとって、どれほどの悲報だろうか。
というわけで、今回はコクサイ。特にM19。そう、「次元大介の相棒」な彼、についてお話を進める。

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世界最強のシックスガン S&W M500

30オーバー、もしくは40前後の世代。
その時代直撃な「刑事」銃と言えば?

45オート?ベレッタ?いや、そんな豆鉄砲じゃない。
男だったら「マグナム」だろう、もちろん「世界最強」の。

というわけで、『ダーティーハリー』のヒットを皮切りに、雨後のタケノコのようにマグナム片手の名物刑事が現れた。

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愛しの刑事銃、M59とM645。オールドスタイルS&Wオート。

これぞコップ・ガン!というと何を思い浮かべるだろうか?
ベレッタM92F?グロックシリーズ?

双方とも、主役格の刑事の手にしかと握られているのは確かだ。
特に、M92Fシリーズは、映画『ダイ・ハード』『リーサルウェポン』各シリーズを皮切りに、刑事のデフォルトとして、銀幕での活躍が華々しい。

しかし、かつてベレッタに匹敵するように、コップ・ガンとして、破竹の勢いで多くのハートをわしづかみにした銃がある。
S&W M59、そしてM645を代表するS&Wのオートたちだ。

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西部の香りが漂うショットガン、ウィンチェスターM1887

男ならだれでもあこがれるショットガン。近距離防御不可な最強イメージは、まさに「力」の象徴。

今でこそ、レミントンM870に代表される「撃鉄が中に内蔵され、銃身下のポンプを引いて装填する」形が一般的だが、黎明期はそうではなかった。

様々な試行錯誤が見られる初期のショットガン。今回は特に、その基礎を作ったウィンチェスターM1887について取り上げよう。

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昭和レトロ。日活コルトことコルト32オート

コルトM1903。コルト32オートのほうが通りが良いだろうか。かつて、アメリカでM1911に次いで売れた銃だ。
あの銃器設計の天才、ジョン・ブローニングの設計。コルトM1911も、ブローニング1910も、この銃がご先祖様だ。

などという能書きは程々にしよう。初めてここで知った、という方もおられるかもしれない。
何せ、今の流行ではない「中型オート」小さい。それに比例して弾丸も弱い。本当は小粒でもピリリとからい。のに、銀幕ではやはりインパクトが弱い。すっかり大型オートに株を取らてしまった。

007のワルサーPPK/Sではないけど、中型オートが流行ったのは今は昔。しかし、ある世代にとって、「32オート」は特別の意味を持って浮かび上がる。「日活コルト」の名とともに。

石原裕次郎。小林旭。宍戸錠。
彼らを一躍スターダムに押し上げた映画群。
かつて「日活無国籍アクション」と呼ばれた作品たちだ。

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不滅のリボルバー S&W M10

「永遠の名銃とは何か? 」

その問いに対して、こう答える方は多いのではないだろうか。

コルトM1911

コルト45オート。ガバメントなど、様々な通り名を受けるかの銃。しかも、いまなお進化を続けている。文字通りに1911年に世に出て今や一世紀になっても、絶賛を受けている。それは、天才銃器デザイナー、ジョン・ブローニングのコンセプトが偉大なのかもしれないい。あるいは、「人を殺す」ということは、そんな単純なものでもできる、いわば「人の命のあっけなさ」を物語っているのかもしれない。

しかし、それ以上に長寿を誇る銃。偉大さの陰に隠れているが、やはりこの銃を出さないわけにはいかない。

S&W M10。

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甦るノワール「91Days」- ハードボイルド、そしてトンプソンとM1911

「ハードボイルド」は、「男のハーレクイン・ロマンス」

誰がか評したこの言葉。実際、日本を代表するハードボイルド作家も、ハードボイルドの代名詞である、探偵、フィリップ・マーロウをこう述べ切った。

「女々しい男」

非情な世界のわりに、「義理」「人情」そして「男たちの友情」が重きに描かれるハードボイルドというジャンル。いや、かえってそのコントラストを浮かび上がらせるために、「非情な世界」が用意されたのではないのだろうか。
「ハードな言葉の裏に流れる」女々しさ。それは、「ワイズラック」。「男の美学」。
ヘミングウェイに始まり、チャンドラーが完成させた「ハードボイルド」的リリシズム。
それは、今もみなを「ハードボイルド」というジャンルにくぎ付けにさせる原動力ではないか?
そして、ハードボイルドの歴史に、また一本の新たなる作品が。
その名は『91Days』

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なぜゴルゴはかの銃を選んだか?AK-47 vs M16

小銃。アサルトライフルといえば、真っ先に思いつくのはなんだろう?
ここでガーランドとかシュマイザーとーか挙げる方は、まずおるまい。やはり、M16とAK-47・カラシニコフだろう。

アサルトライフルのアイコンとも呼べるこの二丁。くしくも、「アメリカ」と「ソ連」。冷戦でにらみ合っていた巨大二頭を代表する銃だ。
となると、こういう疑問が頭をもたげる。

「果たして、強いのはどっち?」

子どものころから、離れない。常に「最強は誰だ?」と考えてしまう。それは男のサガ。
とは言え、この二丁の優劣は、ガンマニアから傭兵まで、永遠の課題ではないか。というわけで、少しその二丁について、まとめてみたい。

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