カテゴリー別アーカイブ: 銃器

クラシカルメカニカル – 今時の中折れ式リボルバー事情

前回から引き続いて、中折れ式リボルバーの話だ。というのは、エアガン界でも、なんと2013年、中折れ式リボルバーが発売されたのだ。しかも、業界初の「中折れ式」リボルバーとして!

このような酔狂なことが許されるのも、一つは銃についての好みが多様化してきたことも挙げられるだろうが、中折れ式リボルバーの人気が高まってきたということを、暗に示しているのではないだろうか?

と、その前に、前回の記事を読んでいない方のために、中折れ式リボルバーの説明を。

「中折れ式」っていうのは、一昔前のリボルバーの装填方式。フレームと銃身をつなぐジョイント部分を中心に、シリンダーごと銃身が前へ倒れる。その際に、くぱぁと開いたシリンダーに、排莢、装填ができるという寸法だ。

宮崎駿作品にも、『ラピュタ』のムスカ大佐はじめ、軍人。そして『名探偵ホームズ』と、ひょんなところで顔を出す。そう、くぱぁと開けたフレームから、シリンダーが覗く様は、まるでボンネットを開けて、内臓であるエンジンを見るような、メカニカルな楽しみがたまらない。

マイナーだけど「通」好みのイメージを与える。それが中折れ式リボルバーだ。

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「中折れ式」という快楽 – エンフィールドとその周辺

リボルバーの魅力は、「クラシカルな美学」というものがある。

「マシンガン並に撃てる多弾数オートが幅を利かせる中で、六連発」というか、「やっぱりいちいちシリンダー出して、一発ずつ弾を込める、あの感覚がたまらない。」というか。(リスペクト!リボルバーオセロット!)
時代を逆行した魅力が、リボルバーの魅力の一つであると思う。

そんな中でも、特にセピア色な、だけどそこが新しく感じるリボルバーを紹介しよう。

というと、「西部を征服した銃」ピースメーカーという直球王道なものがある。

が、しかし、「ローディングゲートを開けて、一発一発丹念に排莢・装填」
「撃鉄をいちいちあげるファニングの美学」
も、もちろん・・・痛いほどわかるが、今回はもう少しレトロモダン風味で・・・。

中折れ式リボルバーだ。
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『ダーティー・ハリー』とマグナムシンドローム – 銀幕のマグナムとのその周辺

「ダーティー・ハリーと、そのマグナム」が引き起こしたマグナム・ブームは、止まるところを知らなかった。マグナムを抱えた名物刑事、ヒーローの図は、様々な形でオマージュされた。

とりわけ有名なのが、チャールズ・ブロンソン主演の『狼よさらば』ではないだろうか?

主役のブロンソンは、今でも人気が高く、みうらじゅんと田口トモロヲの音楽ユニットに、「ブロンソンズ」なる名前が使われたり、みうら氏もリスペクトが高く『ブロンソンならこういうね』(ちくま書房)という本を出したりしている。

あらすじは次の通り。

「ただの変哲のない普通人。ポール・カージーを襲った悲劇。
妻と娘に囲まれて・・・というささやかな幸せは、まるで不慮の事故のように、三人組の強盗に殺されてしまう。

その日から、カージーの運命は変わり出す。最初は臆病に、通り魔的に「目についたチンピラ」をやってしまう。凶行の直後、彼は一気に吐き戻す。

このリアルさがなんとも言えない、『善良な小市民』の凶行のいたいたしさを醸し出している。しかし、回数を重ねるごとに、その手口は、だんだんと悪党処刑機械みたいになっていき・・・。結局、次々と町のダニどもを対峙していくカージーだったが、ついに敵に巡り合えることはなかった。

しかし、もはや彼には、そんなことはどうでもよかったのかもしれない。そう「悪党処刑人」としての使命に目覚めてしまったから・・・。ラストシーン、チンピラに向けられた狂気の笑顔に、もの悲しささえ感じる・・・。

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「俺が今、六発撃ったか、五発か・・・。」 ダーティ・ハリーとその愛銃たち

今やすっかり、「マグナム」と言えば、デザートイーグルの図式が出来上がっている。あるいは、大ヒットしたホラー・ゲーム『バイオハザード』シリーズの最終兵器か?

しかし、「ヒーロー」=「マグナム」の図式を作ったのは、やはりクリント・イーストウッドではないのだろうか? 

1971年生まれの映画『ダーティ・ハリー』は、古き良き時代・・・男の生き方という言葉がキラキラと輝いていたころの、再びよみがえったカウボーイだった。どんな困難にも負けず、自分の美学を貫きとおすガンマン・・・。「フロンティア・スピリット」そんな言葉が、過去の遺物として忘れ去られようとしたときに、正統派の漢がよみがえったのだ・・・。彼のキャラクターこそが、アメリカをはじめ、世界中に受け入れられた大いなる要因だろう。しかも、彼の手には、「世界最強の銃」44マグナムがあった(トップの写真は.44マグナム弾を発射するスタームルガー社レッドホーク)。

ポンチョからスーツへ、そして、最新の装備でリメイクされたガンマンは、いまだに根強い人気を誇る。

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ジョジョの奇妙な冒険 グイード・ミスタの銃の正体は?

名ガンマンと言うと、誰を思い出すだろうか。

ワイアット・アープ、クリント・イーストウッド演の『名無しのガンマン』、ルパン直撃世代なら次元大介、あるいはシティーハンター。こんな記事を見ていただいている皆様ならば、各自心に一人ぐらいの「心の師匠」=「ガンマン」を抱いているだろう。

その中に、「グイード・ミスタ」の名はあるだろうか?

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リボルバーは電気羊の夢を見るか? – マテバ M-M2007

今もっとも日本ではやっているサイバーパンク、と言えば、やはり『攻殻機動隊』だ。

士郎正宗原作によるこの漫画は、鬼才映画監督、押井守の手によって、1995年に映画化される。そして、たちまちアメリカでビルボード誌のビデオ週間売り上げ一位となる。

日本のハイクオリティなアニメ・・・『ジャパニメーション』の名をとどろかせたとともに、サイバーパンクアニメの金字塔となった。

その人気の証明。
劇場版続編『イノセンス』(2004年)は第25回日本SF大賞受賞。さらに、2002年、2004年、2006年にTVシリーズが作られる。最近では、2013年に、劇場版『攻殻機動隊 ARISE』が作られたことを覚えているファンの方もおられるだろう。

また、原作である漫画、そしてアニメの世界だけにとどまらず、小説、ゲームと、まさにメディアミックスを地で行く展開が行われている。

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銭形警部の愛銃コルトM1911、100年生き抜く名銃の魅力

ルパン三世を語る際、次元、五ェ門、不二子のルパンファミリーに加え、忘れてはならない宿命のライバルがいる。銭形警部だ。

ルパンのいるところ、必ず銭形あり。
ファーストシリーズでは、ルパンを死刑台に送ることが夢なのに、実際に捕まえると
「まるで、警部は、ルパンに脱獄してもらいたいみたいですな。」
と看守に言われるほどの動揺を見せたりする。

というか、今やすっかりルパンファミリーの一員としての待遇に甘んじているような銭形警部だが、原作の・・・そして劇場版ルパン三世『DEAD OR ARIVE』のハードボイルドな銭形警部もいい。

しかし、アニメ版のドジな銭形にも、原作版の渋い銭形警部にも、腰にぶら下がっていてもらいたいものがある。それはやはり、コルトM1911。通称ガバメントモデルだ。

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次元大介の愛銃S&W M19 – 実用一点張りの格好良さ

ここ数年、ルパン三世が大いに盛り上がっているのをみなさんも感じているだろう。

2018年にはTVシリーズ PART5
2015年にはTVシリーズ PART4、そして実写版宝塚でも舞台化なんて話もあった。

アニメ、ゲーム、はてはパチスロまで活躍の場を広げているルパン三世。たしかに、活躍の場が増えて、新しいルパン像が見られるのは嬉しいことだ。しかし、数が多くなるとハズレも出てくる。

もちろん、『ワルサーP38』『ルパン三世vs名探偵コナン』など、面白いも作品も多い。しかし。「奴は大切なものを盗んでいきました。あなたの二時間です!」みたいな作品に出合う機会も多くつくられる、と言うことだ。

願わくば、今後の作品が「奴は、あなたの大切なものを(略)」にならないことを切に願う。ルパンは永遠の名作なのだから。

そして、永遠の名作は、ルパン一味の使っている銃にもある。
準主役、「世界最高のナンバー2」次元大介が使っているS&W M19も、その一つだ。

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カウボーイ・ビバップの銃を手に – ジェリコ941とグロッグ30

カウボーイ・ビバップといえば菅野よう子作曲の音楽、特徴的な宇宙船、と多くの魅力がある。

そして、小物として銃のチョイスも素晴らしい。スパイク・スビーゲルの「ジェリコ941」、フェイ・ヴァレンタインの「グロッグ30」、ジェット・ブラックの「ワルサーP99」。

まず、ジェット・ブラックのワルサーP99については ワルサーP99 – ワルサー社の現在のハンドガンの主役 を見て欲しい。

これらの銃のモデルガンを探した場合、実はこの中で主役格のスパイク・スビーゲルの愛銃、ジェリコ941が一番手に入れにくい。

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Cz75伝説の正統後継者 – Cz P-09

銃というのは、一つのアイコンだと思う。

例えば、ルパン三世におけるワルサーP38ゴルゴ13におけるM16。例えばハードボイルド小説で、ただ「銃」というよりも「ナンタラカンタラマグナム」と名を挙げてあるだけで、全然雰囲気が違う。ほかのガジェットは名前が適当でも、車と煙草、酒と「銃」だけは、こだわっているような作品によく出会う。

当サイトを読んでいる方で、自分も創作をたしなんでいる、あるいは創作を始めようとしておられる方も多いのではないのだろうか。
で、「自分の主人公に持たせるにふさわしい銃」を探しておられる方も少なくないのでは?

しかし、メジャーな銃は一通り出尽くして、それを使ったら他の作品とかぶる。「誰も知らないのだけど、一目見るだけで格好良い、そんな銃ないだろうか? 」と言う方もおられるのではないか?
しかし、探せばまだまだ未開の地は あるものだ。

紹介しよう。Cz P-09だ。

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