『東京マルイ』は偉大だ!ウェスタンアームズ、およびマルシンと比較してみる
『東京マルイ』は偉大だ。安価で性能抜群。しかもラインナップも万人にウケる銃から、マニア向けまで、すべてがそろっている。
ならば、他メーカーはどうか?東京マルイが「超・優等生」なのか、他のメーカーと比較してみる。
今回は2社、マルイをハイレベル化したような、ウェスタンアームズ。そして、それとは反対に我が道を行く、マルシンを挙げてみたい。
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東京マルイ vs ウェスタンアームズ
MGCなどと同じく、昭和のモデルガン世代からトイガン業界を牽引する老舗だ。
今や、マグナブローバックで、日本のトイガン界を総なめ。くわえて、このマグナブローバックっていうのが、キックは強いし作動も安定している。
ガス圧の規制が緩い海外では、高圧ガスを入れて、実銃並みの反動がウケているらしい。
東京マルイの二番手に来るほど、頑丈で堅牢。おまけに、細部がリアル。東京マルイの表面仕上げや細部のリアリティが「おもちゃおもちゃ」しているのに比べ、細部にわたる細かいディティール。さすがは元モデルガンメーカーだ。
ただ、値段は高め。限定モデル連発で、一丁3万円超えはままある。そして、機種が限定される。
ウェスタンアームズと言えば、コルト45オート。
発売以来、まさしく革命と言っていいほど、世に「マグナブローバック」あり、と知らしめたヒット作。
コルトM1911A1の大ヒットを皮切りに、そのバリエーションは他社の追随を許さない。それ以外には、ベレッタのM92、M8000、M84、M1934。
まさに「コルト45オート」一点張り。「ブローニング」やら「リボルバー」が欲しいな、と思ったら、他を当たらなければならない。価格と機種の狭さが気になるが、他は非の打ちどころが見当たらない。
東京マルイ vs マルシン
まず明らかなのは、耐久性がマルイより劣る。私の場合、マルシン製品は手元に2つずつ置いてある。
財布から決して少なくない額をねん出させつつも、マニアから不滅の支持を得ているのは、他者では絶対に見られないユニークな製品が多いからだ。
例えば、古式ゆかしいモーゼルM712は、実銃とかなり近い手順で分解できる。
『攻殻機動隊』トグサの愛銃として一躍有名になった『マテバ』
普通のリボルバーとは逆に、上にシリンダーが開くメカニズムを味わえるのは、業界広しともいえ、この銃だけだろう。
また、「カート」にこだわれば、デュアルマキシシリーズ。そして一連のカート式リボルバーガスガンが燦然と輝く。
「ああ、弾が出たら、薬莢が銀色の弧を描いて、排莢されればいいのになぁ。」
今どきの「リアリティ」の塊みたいなガスガン。ブローバックさえ再現されているのに、あと一歩なんか物足りない感じを味わっている方も多いはずだ。しかし、その夢をマルシンは叶えてくれた。
CZ75。カスタムガバメント各種で構成されたこのシリーズは、弾の発射とともに、空薬莢を模したカートが飛び出る。
もともと、このギミックは、かなり昔、同社が「ガスオペレーションシステム」として作り出したのだが、その欠点を見事に克服。
快調な作動。そして満足できる命中精度。ハンマーが倒れ、そのまま引き金を引いていくことで、やっとスライドが動く、いわゆる「引き金の二弾引き」も廃止。使える「カート式」オートになっている。モデルガンとガスガンのハイブリッドという名にふさわしい名作だ。
というより、マルシンしか排莢式「オートマティックガスガン」はリリースしていないのだ。
また、カート式リボルバーも、定番のチーフスペシャルから、コルト・アナコンダ。懐かしのピースメーカーに、ブラックホークまで、かなり幅の広いラインナップがウレしい。
特に、Xカートリッジを使うチーフスペシャルに代表されるスナブノーズリボルバー。最新の技術で「パワフルかつ当たる」ものになっている!
マルシンのガスリボルバー、チーフスペシャルは、もう十年以上リメイクされている名作だが、初期の「非力で当たらない」頃を考えるると、「使えるスナブノーズ」を作ってくれた。この功績は大きい。
マルイと比べると、手がかかる子だけど、それを押して「ガンマニアのツボ」いや「魂」をぐいぐいと押してくる。このフロンティア・スピリッツがある限り、マルシンは不滅だろう。
東京マルイの偉大さ、そしておすすめの銃
マルイと似たスタンス。そして、正反対のスタンスを取るメーカーを上げてみた。これを見ると、逆にマルイのすごさがわかる。
マルイ社の性能とタフさ。なおかつ外観を突き詰めると、ウェスタンアームズのように高級化せざるをえなくなり、マルシンのようにガンマニアをうならせるギミックを付けると、ユーザー側である程度調整が必要になる。
そして最後に、東京マルイでおすすめの銃をいくつか紹介する。
ガスガンなら断然ハイキャパだ。サバゲー・マッチ問わずあちこちで見かける定番、カスタムパーツも多いため、カスタムする楽しみもある。
電動の長ものならやはりM16シリーズが定番だ。
そして、手始めに、手軽に手に入れたい、であれば、エアガンがお勧めだ。
東京マルイのエアーハンドガンシリーズは安価な上に、まずハズレがない。ガバメント、ベレッタ、グロッグあたりは定番。エアコッキングがすこしダルいが、代わりに冬でもガスガンのように作動しない、と言うこともない。
エアガン、ガスガン、電動ガン。どれも安価で、箱出しでそのまま使える。これを実現したマルイは、やはり日本を牽引するトイガンメーカーだ。
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