別次元グリップ、ベレッタM92バーテック

ベレッタ、しかもM92。

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その他「とにかくベレッタさえ出しておけばOK」な流れは、今でも止まらない。

リアルでも米軍採用というお墨付き。

みんな大好きベレッタM92、止めにバーテック。
このバーテックモデル、日本の警察にも採用されているそうだ。
しかも、対テロなど、荒事に対処する特殊部隊SITにだ。

その勢いは止まらない。
だけど、そろそろポリマーフレームの猛攻の前に「クラシックガン」になる気配もなきにしもあらず。
なので、駆け足でベレッタM92を説明。

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ベレッタとM9、M92、M92F

イタリアの老舗ガンメーカー。ベレッタ。
第二次世界大戦で、他のメーカーが霞んでしまうほど優秀な銃器を作り上げた、気合入りのメーカー。

それが、「赤い旅団」など、当時猛威を振るっていたテロリストどもに、対抗すべく作り上げられた戦闘用ピストル。
それがM92だ。

曲線を生かした優雅なデザインを生かすような、むき出しのバレルは、P38のバレル固定機構を参考にしたもので、発射時に銃身が上にぶれることもなく、高い命中精度を示す。

セフティさえ外せばおけば、いつでもどこでも「撃てる」ダブルアクション当たり前。さらに、「弾切れなし!」な15発+1発なハイキャパシティ。

ヨーロッパ全土に歓迎されたM92は、1978年ごろのアメリカ軍の、ピストルトライアルに殴り込みをかけた。

当時のアメリカ軍の制式拳銃コルト45オートは、1キロ近い重量なのに、装填数七発。挙句にいちいちハンマーをコックする必要があった。時代の波もあり、アメリカ軍も「新世代のピストル」を欲しがった。

数回のトライアルテストにわたり、ライバルのブローニングやS&Wを押しのけて、制式採用の座を得た。

制式採用されたモデル、M92FはM92に少しずつ小改良が加えられたものだ。

原型のM92はガバメント・スタイルのグリップ後方にあるセフティだったのが、スライド後方についている。これは、1975年ごろに、これを採用したイタリア警察からの要望。
また、M92がマガジン下にマガジンリリースを設けていたのに対し、グリップ右サイドに、マガジンリリースボタンが付いている。

M92Fは、アメリカ軍採用時にM9と名を変えて、現在でも高い人気を得ている。

M92 バーテックモデル

じゃあ「バーテック」モデルってどう違うの?
と言われれば、こう答える。
「グリップの後方の丸みが、削り取られて真っ直ぐになったもの」

それだけ。
それだけなのだが、この握りやすさの良さときたら!
私の場合、「グリップが太くって、どうもトリガーが引きづらい」と思っていた。
事実、銀幕の中でも、結構ガク引きしている俳優さんもいる。
ベレッタの弱点の一つだ。
しかし、本当にこの処理だけで、かなり良くなっている。
「手に吸い付いてくる」感覚!
個人的に、握り心地がいいダブルカラムマガジンを内包するグリッピングの良さなら、Cz75、ブローニングハイパワーを上げるが、あれくらい気持ちよく握れる!
トリガーに自然な形でタッチできる!
「ああ、もう少し握り心地がよかったらなぁ」というのが、M92系を持ったときつくづく思っていたのだが、夢が叶った!
あんまりに別次元なので、この記事を書いている。
これだけでも、その凄さがわかるだろう。

そもそも、M92という銃は、常に進化してきた。
「スライドが割れやすい」といえば、真ん中が盛り上がった強化スライドを開発したり、もしスライドが破裂しても、ハンマーピンに引っかかって射手にスライドが飛んでこない工夫を入れたり。
そして、昨今のフラッシュライトなどのアクセサリーに対応すべく、レール付きのものもリリースされている。

トイガンのM92バーテックモデル

これは、トイガンも同じで、ノーマルのスライドからカスタムスライド。バレル長さまで、いろいろバリエーションが楽しめる。
それを感じさせてくれるのが、KSCのバーテックシリーズだろう。


レール付きがデフォルトのベーシックなヘヴィウェイトモデルから、ホーググリップ付きのホーグスペシャル。
サイレンサーがつけられる、タンカラーバージョンなど。
こだわりの再現力に定評があるKSCだから、「BB弾」が飛び出すモデルガン、いや、実銃と言っていいほどのリアリティ!
常に歩みを止めない、ベレッタ魂。
グリップの形状変更で、より精悍さを増したベレッタM92バーテックシリーズ!
実際に手に取って、感じて欲しい。


Photo by wikimedia