隠れた実力者、H&K『USP』シリーズ。

銀幕でおなじみの銃。
実はひそかに、ヘッケラー&コック(略称H&K)のハンドガンが人気なのはご存じだろうか。
MP5Kというサブマシンガンは、メディアでも頻発に登場しているから知っている方も多いと思うが。ハンドガンにも力を入れている。
例えば、ドラマ『24』では、ジャック・バウアーの愛銃として、USPコンパクトが。


あるいは、ゲーム『メタルギア』シリーズでも、ソーコムピストルが使われていたりする。


しかしその陰には、珍銃も多い愛すべきメーカー。それがH&Kだ。早速、その魅力について書いていこう。

H&K USPとは

まず、現在H&K社を代表するハンドガン。USPについて。

Universal Self-loading Pistol、つまり「世界的」な自動ピストルの略。自分で「世界的」で名乗るのは伊達ではない。かの会社の屋台骨を支える大ヒット作になっている。結構、個性的過ぎる銃を作っているメーカー、H&Kらしくない、癖のないストレートな直球勝負な銃だ。

グロックのシンプルな形をベースに、もっと重厚にしたようなスタイル。もちろん、流行のポリマーフレームを採用。そして、ハンマー・セフティを外部露出したその姿は、一目で「今銃が安全であるかないか」がわかる。おまけに、M1911と同じく、撃鉄を上げたままセフティをかけられる「コック&ロック」仕様を採用。これならば、いざ撃つ段階になっても、引き金が軽くていい。

しかも、上がった撃鉄を安全に戻す「デコッキング機能」も、標準でついてくる。だが、SIGシリーズはデコッキングをするため、わざわざ別のレバーを用意したのに、USPはセフティを操作するだけで済む。

また、口径もバリエーション豊富。
「オートのマグナム弾」目指して作られた.40S&W弾から、世界基準な9mmパラベラム。そしてアメリカ好みの45口径。
メジャーな弾薬はすべてフォローしている。今まで出てきたオートの、いいとこ取り。シンプルな形。

しかし、ダブルアクションオートに必要最低限なものだけ詰め込んだ、このシンプルな形こそ、最強のツールにふさわしい。何せ、「P8」という名称でドイツ軍に採用されていることからも、その実力がうかがえる。

映画・ドラマの H&K USP、USPコンパクト

メディアの露出も高い。映画『ミッション・インポシブル』『ダイ・ハード』『バイオハサード』各シリーズ。そしてここでは書ききれないほど、目を凝らせば「その辺の通行人」のように頻出しているUSP。

なるほど、いかにも未来志向なフォルムは、銃を通して「現在」をあらわすアイコンにふさわしい。特に、映画『トゥームレイダー』で、主人公の手に握られていたUSPマッチ仕様。

ララの優美さと相反する無骨一点張りの迫力で、印象に残っている方もおられるだろう。しかも二丁拳銃。ゲームさながらに敵をハチの巣にするララにしびれる。

あるいは、そのコンパクトモデル。『USPコンパクト』映画、『ミッション・インポシブル2』ジョン・ウー監督の「男の美学」満載の一本。

最後、銃も叩き落されて、絶体絶命の危機を救ったのもUSPコンパクトだった。これまた一筋縄ではいかぬ、ジョン・ウー的スタイリッシュな演出が光るラストシーン。どのように本銃が出てくるかは、ぜひ皆様の目で確かめてほしい。

そして、USPコンパクトといえば、この作品が真打!大ヒットTVドラマ『24』で、主人公ジャック・バウアーの愛銃として記憶に残っている方もおられるだろう。

H&K USP、USPコンパクトの「トイガン」

それでは、USPのトイガン。特にガスブローバックのご紹介。今までは、KSCがメインで、タナカやタニオ・コバ。「通好み」なメーカーが、そのラインナップに挙げている。

しかし「コンパクト」モデルで、東京マルイが殴り込みをかけてきた。マルイも、フルサイズUSPを出しているのだが、まず、エアコッキング。

伝説を築いた低価格エアガンの血統を受け継ぐ本作。手軽に手に入るうえ、折り紙付きの高性能。しかも、分解まで再現してあるという至れり尽くせり仕様。

また、お得意の電動ガンでも出している。

これは実銃にないフルオート機能まで搭載されている。まさにサバイバルゲームで使うなら、最強だ。

だからこそ、ガスブローバックの登場を望まれていたのだが、このたび「USPコンパクト」という形で夢がかなった。

15mm大口径を生かしたシリンダーが生む強烈なリコイル。折り紙付きの命中精度。そして、23発、加えて薬室に一発というファイヤーパワーは、サバイバルゲームに十二分な威力を発揮してくれるだろう。
特に、指かけ部分を廃し、あえてコンパクトさを優先したハンマーが、コンパクトオートの「ぎゅっと詰まった」かわいらしさを醸し出す。

加えて、オプションの多さ。USPコンパクトには、銃身下に、レイルを備えている。ここに、フラッシュライトなどのアクセサリーを付けられる。
しかし、そのままだと、微妙に今はやりのピカディニー規格に合わない。そこで、それを修正するレイルが付属してくる。また、マガジンの底。さらにコンパクトにしたい方は、「指かけがない」平らなフラットタイプに変えることができる。

まさに「大盤振る舞い」的な一本。『24』ファンなら、ビデオ鑑賞時のおともに一本。実際、小型オート代表格、グロック26がほんの少しごつくなったくらいで、まさに持ち歩くのにぴったりなオート。
「今風なオートが持ちたい。だけどグロックはみんな使ってるからなぁ。」と思う方に、一味違うUSPコンパクトはいかがだろうか?



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