一世紀前の伝説、モーゼル大型拳銃のカスタムモデルとウォーターガン
最近、モーゼルが元気いい。
サブマシンガンぎりぎりのでかさを持つ、世界で初めてマシンピストルとして成功したあのモーゼルだ。
トイガン界で、一味違うモデルが連続で発表されている。
「世界初」の自動拳銃。一世紀以上たったモデルだというのに、唯一無二のスタイリング。そのカリスマ性が、現れているといえよう。それでは、リリースされている目玉商品を見ていこう。
まずは、Armorer Worksのカスタムモーゼル、プラスティックDL-44・ヘビーブラスターだ。
やたら長ったらしい名前だけど、「ハンソロ」の銃、と言えば、「ああ!」と納得される方も多いはず。
2018年6月28日に公開される『スターウォーズ』スピンオフ作品。その名もずばり『ハンソロ』
純情一直線なルークももちろんいいけど、アウトローの危険さをコロンのようにまとう、彼にも何物にも代えがたい魅力があるのではないだろうか。
寺沢武一の『コブラ』直撃世代としては、やはりアウトローなヒーローに肩入れしてしまうのも仕方ない。
実際、シリーズ通して登場するのは、その人気の高さの証明。そして、彼の愛銃さえも、マニアの間ではちゃんと設定が通っている。というんだからすごいね、スターウォーズフリーク!
劇中設定は、次の通り。
制作はプラスティック・インダストリー社。
命中精度、作動の信頼性に加え、その改造のしやすさで、「俺好み」に彼女を染め上げることができる。などと言うことは、かの名銃、コルトM1911を彷彿させる。
おまけに銀河でも一、二を争うハイパワー。「みんな大好き44マグナム」である。
まさに、中二病全開なシロモノだが、外観にもそのポリシーは受け継がれている。
まず目につくのが、銃側面につく巨大なスコープ。第二の銃身か?と突っ込みたくなるように、フレームの長さを超えて圧倒的な存在感を示すスコープ。
排莢が邪魔されることを嫌って、右側面につけた。普通だったら真上にスコープはつけるんだが、この差がわかるかな?みたいな感覚は、まさに男児の夢!
そして、Armorer Works のカスタムモーゼルを見てみるとガスガンとしてのサイト機能は全く無し。というか、ドット。いや、倍率さえ入ってない。金属製のスコープ・スコープ接続金具、と、外見はかなり豪華。
もともと、モーゼルM712なんて、中二病仕様のものだったが、さらに加速している。そして、銃口には、気合の入ったサイレンサーのように太っといバレル。そしてその先には、フラッシュハイダー付きの、ラッパのように先が広がったマズルが。ここに「そうか。実弾にエネルギーを注入してビームにするんだな。」的、SF妄想をくすぐられるディティールはバッチリ。
さて、この「銀河一強い」銃。某有名ライターをして、「ドイツ製の美しい銃器を無残に切り刻んで」とも言わしめたDL-44ブラスター。だが、それは僕らが子どものころ抱いた、果てしないレトロフューチャーな感動をもう一度呼び覚ます。
中身はArmorer Worksの製品なので、マルシンのモーゼルより信頼性がある。加えて、ホールドオープンも再現されている。ただ、あれこれゴテゴテと付け足した飾りのおかげで、マガジンは出しにくい、きちんとした照準は切れない。まさに男の逸品。
果てしない宇宙のロマンを、ぜひフィールドに持ち込む勇者が現れてほしい。
この夏に、ウォーターガン(水鉄砲)・モーゼル
くわえて、来るべき夏に備えたこの一品。モーゼルウォーターガン、というのはいかがだろう。
たかが水鉄砲、と侮るなかれ。原形の監修は、映画、『ブレードランナー』ファン垂涎『デッカード・ブラスター』水鉄砲バージョンを手掛けたFULLCOOK。
手頃な価格でこのディティールが! 絶賛を受け、売り切れが続出した『爆水拳銃』そこが、かの伝説的名銃、モーゼルを手掛けるのだから、そのディティールは間違いない。
しかも、グリップに燦然と刻まれた「9」。そう、9mmパラベラムバージョン、というレアなものを出している。外観を崩さないように、タンジェント・リアサイトの下に給水口が設けられているのも渋いし、何よりも、三千円ぐらいで「ストック」が付いてくるのも、ニクい演出だ。
この「ストック」というのが、モーゼルマニアにとってはハードルが高い。何せ、しっかりした豪華バージョンならガスガン、モデルガンの本体価格を超える。そんなあこがれである「ストック付きモーゼル」がこの値段で!
しかも、色も渋いにぶみかがった灰色のスチールグレイ。鋼鉄の冷たさをそのまま残すスチールブラック。ちゃんと水鉄砲らしく、向こうが透けて見えるブラック、さらには透明なスケルトンまで用意されている。遊び心たっぷりの方なら、手を出してみることをおすすめする。