シルベスター・スタローンとM1911
君は見たか。
『ランボー ラスト・ブラッド』を!
そこには、国家の思念も、陰謀も何もない!
描かれるのは、たった一人の漢の愛っ!
そして、凄惨なリンチシーン!
敵にも、そしてランボー自身にも襲い掛かる容赦ない暴力。
暴力の滝の中、ランボーが立ち上がって、迎えた結末とは!?
『ランボー』の名を借りたマカロニ・ウエスタン!
ランボーという「漢の美学」の集大成だ!
是非とも見てほしい!
というわけで「マッチョな男には45口径が似合う!」
スタローンにまつわる45口径の話をしよう。
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ランボーM1911
まず、真っ先に挙げられるのがこれ。
その名も「ランボーM1911」
もともと、軍用のM1911A1に見せかけるため、市販品のシリーズ70ガバメントの刻印類をそぎ落とし、パーカライズド風に塗装。
しかし、それにスタローン自身のアイディアで、使いやすいロングスライドストップ・左手でも操作が容易なアンビセフティなどを加えていったモデル。
「M1911ならおまかせ!」な、ウェスタンアームズがこれをモデルアップ。
見た目はほとんどすっぴんのガバメント。
しかし、だからこそ必要最小限詰まれた小技が光る。
まさに「ランボー」を体現したような銃だ。
エクスペンダブルズ、キンバーカスタム
そして、近年「スタローン! 健在!」をアピールした映画が『エクスペンダブルズ』
アーノルド・シュワルツェネッガーに、ドルフ・ラングレン。80年代肉弾スターの夢の競演に、血をたぎらせた方もおられるだろう。
もちろん、ウェスタンアームズは、主人公バーニー・ロスが使う愛銃をリリースしている。
ハイエンド系ガバメントならこれ! キンバー社のゴールドコンバットをベースに、トリガー、ロングスライドストップ。アンビセフティ。マガジンの着脱時の衝撃をソフトにするマガジンウェル。
スライドが下がったときに、ハンマーで親指付け根を「かまれる」ことを防ぐアンビセフティ。
漆黒のボディにアクセントの銀色がまぶしい「現在を生きる」ガバメントだ。
コブラ、ナショナルマッチ
加えて、スタローン主演の映画『コブラ』を覚えておられる方はおられるだろうか?
スタローンの熱演の空振り。「ボクのかんがえたさいきょうけいじ」感ばかりが目立つと酷評されていたB級映画だけど、スタローン演じる『コブラ』刑事のカッコよさは群を抜く。
まさに「スタローンPV」な一本だ!
何せ、車が「マーキュリー・クーペ」
銃も44マグナムはもう古いとばかりに「サブマシンガン」しかも、レアなフィンランドのマシンガン「ヤティマチック」
ここまでキャラ立てが完璧なら、コブラのガバメントもひと味違う!
まず、目につくのは、コブラの鎌首をもたげる姿が刻印されたグリップ!
しかも、9mmパラベラム仕様だ。
スライドを引くと、少しばかりスレンダーになったバレルが、その証!
劇中で使うマシンガン「ヤティマチック」と、弾が共用なので、この設定になったというが、そんな細かいリアリティにも、うれしくなってしまう。
トリガーもカスタム。さらに、微調整が効くイライアソンタイプのリアサイトが付く。
ベースガンが「ナショナルマッチ」という、競技のためのファクトリーカスタムだったのが、より「実戦的」などう猛さを備えた。
80年代を代表するようなカスタム・ガンだ。
もちろん、これもウェスタンアームズがラインナップに加えている。
ちなみに、ちゃんとウェスタン・アームズは「ヤティマチック」も出している。
映画に併せて発売されたこれは、業界初の電動とガスのハイブリッド!
「50発5秒!」というのがウリだった!
また、映画と同じく、アクセサリーで「コブラスコープ」なるオプションをはじめとする、ストック、そしてサイレンサーまで作っていたところに、この銃に賭ける情熱がうかがい知れる。
というわけで、駆け足でスタローンとM1911の関係を見てきたけど、いかがだったろうか。
漢の夢は「ガバメント」に極まる! スタローン先生という方程式が! 証明したのだ!