映画

チーフスペシャル正統進化、S&W M360

永遠の小型護身用リボルバーの傑作、S&WM36

冒険小説の傑作『深夜プラスワン』。アル中ガンマンハーヴェイの愛銃

映画『ダイハード』シリーズで幾度となくマクレーン刑事の危機を救ってきた名銃。

実際に、日本をはじめとする各国の警察、そして、民間の護身用としてロングセラーとなったポケットリボルバーの代名詞。

紙のように薄い本体は、どこにでも忍ばせることができるし、リボルバーならではの確実な作動。おまけに38スペシャルという対人用では強力な弾も使える。

しかし、いかな名機も、押し寄せる時代の波という前には、老朽化せざるをえない。
それを受けて。S&W社のこれまでのノウハウをぎゅっと詰めた短銃身リボルバーが開発された。

それが、S&WM360。

スナブノーズリボルバー最高傑作だ。

S&W M360とは

もちろんこれも、S&W社のリボルバーで最小のフレーム、Jフレームの系譜をひいている。
しかし、その代表選手である、M36をさらにSFチックにした銃。
というか、はっきり書くと別銃になっている。

まず目につくのは、太っといバレル。

S&W社のカスタム部門、パフォーマンスセンターの手がけたM36パフォーマンスセンターのように、排莢桿を覆うバレルシュラウドが付いている。

しかも、フロントサイト形状。従来のような「突起」ではなく、目に飛び込んでくる視覚しやすいサイトになっている。

これだけでも、かなり「肉食系」チーフスペシャルになっているが、このサイトが交換できるのも、いかにも「通」だ。

さらに、バレル先端の角ばった感じと、根元の丸みを帯びたデザインは、「いかにも特注!」みたいなカッコよさを与えている。

バレルセンターから覗く、銀色に縁どられた銃口も渋い!

フレーム後部、そして撃鉄の位置も考慮されており、おもちゃのように、ホンの申し訳程度で露出している撃鉄と、ぎりぎりまでそれをくるみこむフレームも、「細マッチョ」な印象を与えている。

サムピースの形状も、スピードローダーを使用するときに邪魔にならないように、下部がスリム化している。

コルト・ディテクティブ。わかりにくい方は、コルト・ローマンを思い出して欲しい。あれのバレル覆いが付いているやつ。これをひたすら近代化したようなスマートさと、「もう五連発の豆鉄砲と言わせないぞ!」というパワフル感が両立しているのがいい。

まるで357マグナムのスナブノーズ!と思ってたら、本当にマグナムが撃てる。

また、コルトと同じく、撃鉄は銃本体に内蔵され、ハンマーを起こすと撃鉄が見えるのも、ちょっとクラシカルでいい。

「チーフスペシャルがマグナムになればなぁ。」というド直球な夢を形にするだけではなく、それをここまでスタイリッシュに仕上げるとは。

だから、M36とは別銃のデザインが必要だったのでは?

そして、これの38スペシャルバージョン。M360「SAKURA」が、ニューナンブに代わる警察の新装備になった。

それを受けて、「日本の警察」が出てくるドラマ・映画でもよく見かけるようになった。もっともメジャーなものといえば『相棒』シリーズだろうか?

その他にも、警察・刑事が銃を構えているシーンをよく見てほしい。通行人Aのようにさりげなく、彼が手の中に座っていると思う。

トイガンのS&W M360

38スペシャルというより、357マグナムのスナブノーズといった頼りがいがあるM360。

何よりも個性的な進化したM36の魅力を味わえるのは、タナカ製品だけだ。何せかの会社しかモデルアップしていないのだから。

しかし、こんなマニアックなモデルにまで手を出してくるタナカには、毎度頭が下がる。そして、ちゃんとバリエーションを取り揃えているものいい。

シリンダーの色だけがシルバーになっているモデル。これは、実銃が、チタン製のシリンダーを使っていることを表現している。

また、フレームの方も、実銃なら軽くて丈夫なスカンジウム合金を使用しているが、このトイガンには、セラコートを使用(使っていないモデルもあるが)。実物のタフな雰囲気が出ている。

ステンレス仕上げからオールブラック仕上げまで、サイトがレッドポイントが入ったものから蓄光材入りのサイトのレプリカまで、芸が細かくそろっているのが、マニアの琴線をくすぐる。

もちろん、われらが日本警察の「M360JSAKURA」もちゃんとリリースされている。手抜きがない。ガスガン・モデルガン双方でリリースしてある至れり尽くせりな仕様。

絶対に、あなたのお気に入りな一丁が見つかるはず。

新型カスタムリボルバーが好きな方はもちろん、ローマンなど、すこしクラシカルなリボルバーファンにもお勧めできる一丁だ。


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