カテゴリー別アーカイブ: おもちゃ

甦るノワール「91Days」- ハードボイルド、そしてトンプソンとM1911

「ハードボイルド」は、「男のハーレクイン・ロマンス」

誰がか評したこの言葉。実際、日本を代表するハードボイルド作家も、ハードボイルドの代名詞である、探偵、フィリップ・マーロウをこう述べ切った。

「女々しい男」

非情な世界のわりに、「義理」「人情」そして「男たちの友情」が重きに描かれるハードボイルドというジャンル。いや、かえってそのコントラストを浮かび上がらせるために、「非情な世界」が用意されたのではないのだろうか。
「ハードな言葉の裏に流れる」女々しさ。それは、「ワイズラック」。「男の美学」。
ヘミングウェイに始まり、チャンドラーが完成させた「ハードボイルド」的リリシズム。
それは、今もみなを「ハードボイルド」というジャンルにくぎ付けにさせる原動力ではないか?
そして、ハードボイルドの歴史に、また一本の新たなる作品が。
その名は『91Days』

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帰ってきた七人「マグニフィセント・セブン」- クロサワ映画と西部劇

世界中からリスペクトされている黒澤明監督。何せ、やっと北野武の40年前に、世界的監督のあかしである金獅子賞を取った。いわば、日本で初めて、世界に通用する英雄としてはばたいた。

その作品がワールドワイドなのは、例えば西部劇。世界的ヒットになった『荒野の用心棒』は、黒澤氏の『用心棒』が元ネタ。しかも、『荒野の用心棒』は、これで「マカロニウエスタン」という新ジャンルを切り開いた。

そして、今回紹介する『荒野の七人』も、彼の『七人の侍』を下敷きにしている。黒澤自身、この日本の大成功を見て、「世界でもイケるんじゃね?」と海外進出を本格的に考え始めた、エポックメイキングな作品でもある。

なぜ、今『荒野の七人』なのか?それは、来る2017年1月、リメイクされて戻ってくるからだ。しかも、原題はそのままの『The Magnificent Seven』、邦題も『マグニフィセント・セブン』となるようだ。
監督は、『トレーニングデイ』『イコライザー』を製作したアントワーン・フークワ監督。そして、その豪華キャスト。
本家『荒野の七人』も、ユル・ブリンナーを始め、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンと豪華キャストだった。
そして、リメイク版でも、デンゼル・ワシントン。クリス・プラッドと負けてはいられない豪華キャスト。トレーラーを見てみると、スタイリッシュなカット割りから、見せ方。そして派手な爆発と銃撃戦。と、なかなか期待をそそる。

これは是非、映画館で会うしかないだろう。

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Cz75とガスガン、そしてCz75にまつわる中二病

君の青春にCz75はあったか!?

日本を代表するガン(銃)の第一人者、イチロー・ナガタ。そして、45オートの神様、ジェフ・クーパーでさえ、「最高のコンバットオート」として賞賛を惜しまなかったかの銃。
実際にジェリコ941。そして、ジェフ・クーパーの肝いりで作られたジェフ・クーパーのための理想のモデル、ブレンテン、と数々のクローンも作られているのが、原作の優秀さの証。
中でも『ブレンテン』は、スマッシュヒット刑事ドラマ『マイアミ・バイス』、主人公の、ソニーの手に握られるブレンテンにあこがれた方もおられるだろう。

それはさておき、CZのファーストモデルは、東側の共産主義が功を奏し、コスト度外視な上質な鉄が使われているらしい。なんせスライドを打ち合わせてみると、澄んだ音さえ響くそうな。特別に手をかけて作られたファーストモデル。今でもコレクターの間ではよだれものらしい。

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世界最高のNo.2、次元大介という男『 次元大介の墓標』

次元大介。

言わずと知れた、ルパンファミリーのNo2。そして、世界最高のNo2。と言うか、「俺の嫁」ならぬ「相棒にたい」度はぶっちぎりでトップなのではないだろうか?
破天荒なルパンを、あきれ顔を見せながらも完全サポート。何せ世界中が敵に回っても、「まったくおめぇって奴は。」ってな一言で地獄のそこまで世話を焼く。その完璧なお母さんっぷりは、『コブラ』のレディ。バカボンのママと匹敵する具合の包容力!

しかし、次元大介という男。語るのは難しい。よく考えてみてほしい。彼から銃とルパン三世を取ったら、何が残るだろう?ただのおっさんではないか!
宮崎駿自身「次元はルパンとつるんでないとぱっとしない男」と述べている。『ゴルゴ13の倒し方』という本では、「ルパン三世の倒し方」の章で「銃しか能がない男」とばっさり切られている。

もちろん、普通のおっさんが悪いというわけではない。フィリップ・マーローから、『カウボーイ・ビバップ』まで、主人公はそんなにど派手ではない「普通系」の人々だ。
というより「ハードボイルド」とは、普通な日常を丁寧で繊細に描くことにより、スタイリッシュさがポリッシュされるのではないか?

2012年、『峰不二子という女』というシリーズが放送された。しかし『次元大介という男』というものはなかった。が、2014年、ついにそれにあたるものが現れた。

それが『次元大介の墓標』

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「違いのわかる男」に!『モデルガン女子』

最近、ひそかにモデルガンが盛り上がっている。

ルガーP08の原型となったボーチャード・ピストル。「スーサイド・ナンブ」などという不名誉な名前を付けられた九十四年式拳銃。単発しか撃てない必殺のレジスタンス兵器「リベレーター」など、マニアが待ち望んでいた銃が、つぎつぎモデルガンとしてモデルアップされている。

いわゆる「高級モデルガン」になっているが、それはそれだけ、採算の取れるほどファンがいるということ。実際に、あの若者向けガジェットのカリスマ雑誌、『MONOマガジン』でも、「日本の傑作品」として、モデルガンが取り上げられている。雑誌によれば、海外製他者のライバルと張り合ってしのぎを削る、ということがないらしい。世界でも類を見ない厳しい銃刀法で鍛えられた日本のモデルガン。その精密さ、アクションは、世界に唯一無二。

実際、皮肉なことに銃の所持を認められているヨーロッパさえ「実銃はあぶないから」と言って、モデルガンが売れているらしい。その時に選ばれるのが、やはり日本製のモデルガン。

かくも素晴らしきモデルガンの世界。しかし、モデルガンと言うのは敷居が高いらしく、なかなか手を出そうとする人がいない。BB弾が出ず、出るものは火花と激発音。パワーソースに火薬を使う。撃つたびにクリーニングして火薬カスを取らなければいけない。エアガンとはまったく違う世界の前で、躊躇している方もいるかも知れない。

その入門誌にもってこいな本がある。これを読んで、あなたも違いの判る男に。

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斜陽のコルト社とS&W社のM1911「SW1911」

世界一有名な自動拳銃。キングオブ自動拳銃と言えばなんだろうか。多くの方が想像するとおりコルト社のM1911。45オートだろう。日本ではガバメントという通名で有名だ。

なにせ、登場時の1911年から1985年まで、一世紀近くもアメリカ軍の正式自動拳銃としての地位を守っていた。そして、未だに人々に愛される。どんぐりのような45ACPは、眺めているだけで強大なストッピング・パワーを秘めていることを伝えてくる。

頼もしいの一言。なにせ、アメリカで一番売れている銃だ。なんでも「グリップの角度、レイアウト」が、M1911ライクなら売れる」という神話が、ガンメーカーにあるようだ。

デトニクスに、ハードボーラー。前々からガバメントコピーはあったが、しかし、この銃のインパクトにはかなわないかもしれない。

SW 1911だ。

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シティーハンター冴羽獠、そして愛銃 Colt Python 357

往年の名作アニメ、シティーハンターが復活するという。しかもTVアニメ版と同じ声優陣で。

『シティーハンター』そして、その続編『エンジェル・ハート』と、ついに連載開始から30年。それを記念して、徳間書店から『シティーハンター XYZ Edition』が刊行。2015年7月18日から月に二巻ペースで発行される本作は600ページという大ボリュームという話。

そして、作者の北条司氏へのロングインタビュー、全巻描きおろしイラストという、ファンなら垂涎なモノ。それだけにとどまらず、12巻全部を購入した方に、選択可能な特典がつく。その一つに、今回のオリジナルアニメ『僚のプロポーズ』のDVDが入っている。再び「もっこりー」のあの名セリフが、神谷氏の声で味わえるわけだ。

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サイコガン、そしてパイソン77マグナム – 左腕に銃を持つ男、コブラ

さて、左腕に銃を持つ男。コブラと言えば、語りたいことはいろいろあるけど、今回はこれについて語ろう。これ一丁であなたも「コブラ」

そう、究極のなり切りグッズ。サイコガンだ。

鋼鉄の筋肉をそのまま具現化したようなデザイン。一種の金属生物のような印象。そう、大蛇のごとき美しさとワイルドさを兼ね備えたデザイン。これぞサイコガン!コブラさえ時として名刺代わりに使う。

「宇宙広しといえども、そんなものつけているのは、あなたぐらいですものね。」

これがあれば、まぎれもなく奴さ!という、コブラのトレードマークのサイコガンだが、意外と作られていない。いや、サイコガンのミニレプリカ。キーホルダーや携帯ライト、はてはドライバーまであるのに、1/1スケールものは、意外と作られていない。

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チョイ悪オヤジによく似合う – マカロフ PM

ロシアン・ファンに朗報!2014年に製作が発表になった「マカロフ」が2015年の1月、ついに手にできることと相成った。なにせ「マカロフ」は「トカレフ」と並ぶロシアン・ハンドガンの代表。首を長くして待ち続けていたファンもいたかもしれない。まるで、ファンからの気合に答えるように、ほぼ一年でリリースされたホットな本銃。

さっそくレポートしてみよう。

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手の中でよみがえる記憶。あぶない刑事、鷹山の銃 – S&W M586

始まりは1986年のTVドラマ『あぶない刑事』。そして1988年の『もっとあぶない刑事』。その後次々新作が作られ、劇場版は2005年の『まだまだあぶない刑事』で6作。

そして、2016年の映画で『さらば、あぶない刑事』で7作。1980年代後半にノベライズ版を回し読み、図書館のぼろぼろになった『あぶない刑事』のムックを読み、そして「タカ!タカ!ウェイクアップ!」と物まねをしたりした、あの物語がついに最終回に。

名残は惜しいが、その勢いを、今回はぶつけてみる。

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