次元大介の愛銃S&W M19 – 実用一点張りの格好良さ

2015年はルパン三世の当たり年いってもよいだろう。実写版ルパン三世、そしてTVシリーズ化。その間に宝塚でも舞台化なんて話もあった。

多くは語らないけど、最近はアニメ・ゲーム・はてはパチスロまで活躍の場を広げているルパン三世。たしかに、活躍の場が増えて、新しいルパン像が見られるのは嬉しいことだ。しかし、数が多く量産されると、「粗製乱造」につながりかねない。

もちろん、ルパン三世にも『ワルサーP38』『ルパン三世vs名探偵コナン』など、面白いも作品も多い。しかし・・・。「奴は大切なものを盗んでいきました・・・。あなたの二時間です!」みたいな作品に出合う機会も多くつくられる、と言うことだ。

願わくば、今後の作品が「奴は、あなたの大切なものを(略)」にならないことを切に願う。ルパンは永遠の名作なのだから。

そして、永遠の名作は、ルパン一味の使っている銃にもある。
準主役、「世界最高のナンバー2」次元大介が使っているS&W M19も、その一つだ。

S&W M19とは

S&W M19といえば、リボルバーの名門、スミスアンドウエッソン社を代表する357マグナム・リボルバーだ。

M19の人気は根強く、一時は廃盤になっていたが、2014年から、そのステンレスモデルのM66が、小改良をくわえられ、再びラインナップへ加わっている。この事実からも、M19の人気、実力のほどがうかがえる。

同社の357マグナムの最高峰と言われるのは、M586系統だ。しかし、やはりM19シリーズの一回り小さい感も捨てがたく、実際に持ち運ぶのだったら、M19シリーズだろう。
M586が採用している銃の骨格・・・フレームのサイズは、Lフレームと呼ばれるもので、M19が採用しているKフレームよりも一回り大きい。

357マグナムを撃つ、その専用に開発されたLフレームは、確かにM19の弱点である強度を補っている。命中精度も、カスタム並だ。
しかし、実際にこれを持つのは、拳銃稼業…ガンマンまでとはいかないが、警察官のように、四六時中、これを持ち歩く必要にかられている稼業だ。

となると、少しでも軽く、小さくしたいというのは、当然の流れだ。

さすが当時のコンバット・シューティングの一人者、ビル・ジョーダンがコンセプトを作った銃。この携帯性にしても「銃というのは、いつも肌身離さずにおいておくものだ。」という、ガンスリンガー・・・そして、ポリスコンバットの精神が生きている。

小型で、38スペシャルメインに使い、たまに「ドアごとぶち抜く」と言うとかのシチューエーション時にマグナムの出番となる。サイトは可変式で、狙いやすさに重点を置いている。

映画とドラマと現実のM19

で、実際に、一昔前・・・80年代のアメリカンパトロールなら、ニューナンブ並に普及していた銃。

だから、実はアメリカの映画、ドラマに・・・特に刑事ものならば、必ずと言っていいほど出ているのだが、ニューナンブが主役にふさわしい銃だろうか? あまりにも頻出するので、かなり目立たない・・・そう、そこらの通行人警官Aが持っているような銃。

映画、リーサル・ウェポンで、主役のリッグスが、相棒のマータフが持つ、この銃について「古い銃だな。」とこき下ろしていたシーンが印象深い。
また、マータフ自身も、派手に撃ってくる悪党に反撃をしろと言われ。「六連発に無茶言わすな! 」と返したシーンも心に残っている。

そう、80年代では、必要十分な機能を持っていたマグナム・リボルバーも、多弾数オート、そしてマシンガンで武装している最近の凶悪犯罪者には、歯が立たなくなってきたのだ。

しかし、そんな必要がないところや、平和なところの法執行機関は、いまだにM19を使っているし、何よりも海上保安庁が使っている、ということで、いかにこの銃が信頼されているか、分かるだろう。

ビル・ジョーダンの提案した、小柄なKフレームでマグナムが撃てるリボルバー、リボルバーのウルトラスタンダード、S&WM10を強化した確実・堅牢な動きは、まさにリボルバーのお手本と言ったところだ。

しかし、あまりにも実用性一点張りに作られた、撃つ事務用品のような本銃は、もちろん日本のいろいろなメディアにも出てきているが、いまいちぱっとしない。

すべてのリボルバーのお手本となる、ということは、裏を返せばありふれているということ。地味なのだ。

地味な銃 M19 と名ガンマン次元大介

しかしこの地味な銃も、この男の手の中に握られると名銃の輝きを取り戻す。
その男の名は、ルパン三世の相棒、次元大介。

2014年には次元大介の墓標で主役にもなった。

次元と言えばマグナム。次元のマグナムと言えばM19。まさに、右腕のように、次元とは切っても切れない仲にある。

派手だけど汎用性に乏しい44マグナムや、けれんみの強いコルト・パイソンというチョイスをせずに、38スペシャルと357マグナムを使い分けることができ、なおかつダブルアクションの性能にバトル・プルーフもあるこの銃を選んだのは、次元らしい「渋い」チョイスだ。

そう、次元という男は、五右エ門並ではないが、黙して語らないタイプの男。ルパンのように軽妙なおしゃべりを武器とせず、「男は黙って・・・。」というのを地で行く男だ。

宮崎駿監督は、彼のことを「いまいちぱっとしない男」だというが、普通のおっさんのように見えるのが、かえって「背中で語る」ような渋さを持つ。

パイソンやマニューリンなどを愛用している次元は、なんとなくイメージが違うだろう。逆に、ルパン、そしてシティハンターがM19を使っていたら、なんか違う感が漂うだろう。

「プロだから、より作動不良の起きにくいリボルバーを。装弾数の少なさは、『どかどか撃ちゃいいってもんじゃねぇ』。」これが自然な形で言い切ることができるのは、やはり次元というキャラクターだし、そして、「完璧な撃つ道具」としてのM19だからできることだと思う。 

そう、稀代の名ガンマンの手にあるから、稀代の地味銃であるM19は輝く。

日本で手に入れるなら。モデルガン、トイガンのM19

で、ニューナンブ並に出演回数も多いM19だから、トイガン化、モデルガン化も相当な数がされている。もちろん、6インチ、4インチ、2.5インチ、おまけにシルバーモデルのM66と、あなた好みの子もより取りみどりだ。

モデルガンなら、コクサイとハートフォードが二大巨頭。


だけど、エアソフトガンなら、東京マルイとタナカだろう。もちろん、両方ともガスガンだ。

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東京マルイのものは、性能はいいけどスタイルが少しデフォルメされている。
タナカのものは、もうモデルガンと言っていいほど、スタイルは洗練されているが、箱だしのままでは性能が少しばかり悪い。

どちらとも、画期的なシステムを積んでおり、エアソフトガンのリボルバーの歴史にターニング・ポイントを刻んだ。
というのが、リボルバーのくせに、六発、いやその倍くらいは装弾数が増えている。いわゆるケースレスリボルバーと言うやつだ。

説明しよう。これまでのリボルバーのエアソフトガンは、カートリッジ式というのが主流だった。
これは、実弾を模したカートリッジにBB弾を仕込み、そして、そのカートリッジを、銃本体のシリンダーにセットする。かなり手間がかかる方式だ。

となると、シリンダーにガスタンクを仕込めないので、グリップにガスタンクを装備する。となると、シリンダーまでにガスルートを作らなければならなくなるので、どうしてもパワーのロスが来る。

そして、シリンダーは回らなければ、リボルバーと言えないので、どうしてもシリンダー内のカートと本体フレームの間に隙間ができ、ここからもガスが逃げていく。
結果として、ほかのガスガンに比べ、カート式リボルバーはローパワーだった。

しかし、リボルバー使いにとっては、神聖な儀式ともいえる、撃ち終わったら、シリンダーを開く。そして、エジェクターロッドを押し、パラパラと転がる空薬莢が地面に転がる音を楽しむ。

それを堪能した後で、おもむろに、弾を込める・・・。メタルギアシリーズに登場するリボルバー・オセロット風に言えば「銃が生き返る!」というやつか。
しかも、西部劇から銃に興味を持ったならば、神聖な装弾数、六発しか入らない!弾をばらまく最近の多弾数オートと違い、一発一発に、気合・・・いや魂が注入されていく、この感覚がわかるのではないか。

リボルバーの醍醐味として、この装填と排莢の楽しみがある。だから、カートリッジ式のリボルバーも、いまだ根強い人気を持つ。

しかし、マルイとタナカは違った。

シリンダーが開く、というのはカート式と同じだけど、弾を直接シリンダーに込める方式・・・つまり、シリンダーそのものをマガジンとする方式を選んだ。
そのために、マルイなら24発、タナカなら12発ものキャパシティを誇る。排莢アクションを捨て、必要最低限、シリンダーは開ける、というところで妥協し、さらにオートに迫る性能で迫ろうという考えは見事に当たって、すっかり、今のエアソフトガンのリボルバーの主流は、ケースレスになってきている。

特に、タナカが積む独特のシステムは、ペガサス・システムと言い、これまでのエアガン・リボルバーの「弱くて当たらない。」というものを一蹴した。
というのが、「カートリッジ積まないのなら、いっそガスタンクをシリンダーに詰めてしまえ! 」ってことで、シリンダーがマガジンとガスタンクを兼ねている。

これによって、ガスは直接弾を飛ばす・・・。つまり、パワーロスが画期的になくなった。そして、排莢アクションに代わるものとして、タナカが提案したのは、リアルさだった。

先ほども述べたとおり、少しばかりおもちゃっぽい東京マルイと比べ、カチッとしてシャープなスタイルは、まさに撃つマシーン「M19」そのもの。
また、フレーム内部機構も、本物を再現してあるので、メカフェチにとっては、フレームを開けて中身を覗く、という楽しみが増えたし、しかも、実銃のグリップが使える、というところもうれしいメリット。

そう、実銃のグリップはかなりバリエーションが豊富。トイガンなら、「この銃限定」と言う風に限られるので、グリップのラインナップが寂しくなる傾向にある、が、タナカM19はそれを補っている。

また、少しばかりいじってやる必要があるが、ポテンシャルさえ引き出してやれば、命中精度で定評のある東京マルイのガスガン並に命中精度がよくなる。ワンホールショットも夢じゃないかも!?

価格が2万ぐらいするが、それでも「夢」を買うためには致し方ないだろう。

バリエーションは、次元の使っている4インチもあるけど、スナブノーズでアンダーカバーを気取りたいなら、2.5インチもある。

くたびれているけど、いまだ輝きを失わない漢の魂。エアソフトガンとして手元に置いてみてはどうだろう。

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