カテゴリー別アーカイブ: 映画

これが最新英国スパイ!『キングスマン』

007シリーズ最新作『スペクター』。往年の名作スパイドラマ『UNCLE』の映画化。と、スパイムービーの復権か!?けれんみたっぷりと書いて「誇大妄想」と呼ばせる悪党、そして、敵味方入り混じるガジェット。オッサン世代にうれしい映画続出だ。

しかし、あなたの心の映画館に、これも加えてほしい。

『キングスマン』

2015年9月に劇場公開され、12月にDVDがリリースされた作品だ。

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本当に「さらば」!?『あぶない刑事』最新のガン・モード

1月3日、とうとう公開された『さらばあぶない刑事』。

トレーラーの中にも、まったく30年のギャップを感じさせない、あの名調子とともに、「トレンディ刑事」がよみがえっている。まずはこれに驚いた!昨今の刑事ドラマ。やれ「リアリティ」だ。あるいは「推理劇」に偏り過ぎて、「まず体動かせよ!」と突っ込んでしまいそうな作品があふれている。

昔の作品は、もっと「火薬と硝煙の香り」に包まれていた。そして不思議なことに「血のニオイ」はしなかった。荒唐無稽で、バイオレンスで解決するけど、どこか「リアルな暴力を想起させない」さわやかなアクション刑事。思えば『ベイシティ刑事』『あいつがトラブル』と、バブル景気華やかな頃は、名作が目白押しだった。

こんな「オサレ刑事」もっと復活してほしいと思うんだが。『さらばあぶない刑事』のオフィシャルサイトはここ。

http://www.abu-deka.com/

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スパイガンは永遠に。ワルサーPPKをめぐるあれこれ

2015年はスパイ映画の当たり年だった。

かつての名作スパイTVシリーズ『ナポレオン・ソロ』のリメイク『コードネーム U.N.C.L.E.』。

そして、007『スペクター』。

「ボンドが金髪!?」など、歴代ジェームズ・ボンドのイメージを打ち破るダニエル・グレイグの起用。そして、いざ、ふたを開けてみると、かなりのハードボイルド風味。悪い言葉で言えば、今までの「ちゃらけたプレイボーイ」感が吹き飛んだ。

タフで寡黙なボンドは、歴代ボンドのようなスーパーマンっぷりが薄れ、その代わり等身大のヒーローが全身全霊をかけて戦う。いわゆる「金髪のボンド」となってから、『007』シリーズも変わったのではないだろうか?彼が演じるボンドは、とてもスーパーマンじゃない。

例えば、前作『スカイフォール』では、テストの結果「任務には不適切」と断言される。

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コードネーム U.N.C.L.E. と元ネタ、0011ナポレオン・ソロ

2015年に公開された『コードネーム・U・N・C・L・E』。米タイム誌ではその年の映画トップ10にも選ばれた。007シリーズをしのぐ面白さ、との噂もあったが皆さんはどうご覧になっただろうか。

アメリカNo1のスパイと、ロシアNo1のスパイが手を組み、世界崩壊の危機を食い止める!
こう書くと、古参のスパイ活劇大好き人間にとって、わくわくしてこないだろうか?

冷戦の緊張が高まっていた時代、東西大国の対立は好んでスパイ映画の題材になっていた。そして、たいていが「悪いのは東!」のように描かれていた。今回も、ずばり敵国同士のスパイが手を組んで、核テロリズムと戦うのだが、その悪戦苦闘ぶりは如何?

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『マッドマックス』的、世紀末な銃 – ソウドオフ、M29、脇役のモーゼルミリタリー

2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデスロード』。30年ぶりの新作だったがいざ公開されてみると、期待を裏切らないマッドなバイオレンスさ炸裂な傑作に仕上がっているということで、評判も上々。映画館、そしてTV洋画劇場、と、子どものころこの洗礼を受けた方には、懐かしく、そして新しいサプライズだった。

今回は、暴力のアイコン。「マッドマックス」に出てきた銃器について語ろうと思う。

マッドマックスの世界では、銃よりもボウガンなイメージがある。なにせ、文明衰退後のお話。文明の機器である銃や弾丸。作るのは難しい。という裏設定なのだろうか。しかし、それでも銃器の需要はなくならない。

マッドマックスの銃といえば、ズバリそのまま『MAD MAX』というものがある。そう、映画の宣伝ポスター。DVDジャケット。はては、今回の映画『怒りのデス・ロード』の宣伝ポスターでも、誇らしげに構えられる、ソウドオフのショットガンだ。

用語を説明しておこう。「ソウドオフ」とは、ショットガンのストック、そして銃身を極端に切り詰めたもの。映画『ターミーネーター』で、おなじみだろう。未来から来た主人公が、コートの下に隠し持てるように、ストックとバレルを切り詰めていた。ああいう感じのショットガンを、ソウドオフという。

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He’s backな今こそターミネーター第1作。そしてその脇役 AMTハードボーラー

ついに奴が帰ってきた!その名は「ターミネーター」

そう、80年代に、俺達の心を恐怖のズンドコに叩き込んだ、映画『ターミネーター』。赤く光る目。ヘビィメタルの骨格。「ヒト」から余計なものを取っ払ったスケルトン。それは恐怖の対象でありながら、余計なものをすべて取り払った、原始的な神々しさを放っていた。

そして、殺人マシンが今度はヒーローとして現れた。それが『ターミネーター2』カイルとサラ・コナーを絶望に追い込んだ殺戮マシンは、さらなる強敵、T-1000の脅威から二人を守るために、完全と立ち向かった。

この二作で、不動の『SF映画の金字塔』を打ち立てた『ターミネーター』シリーズ。

その影響がどれくらいスゴイか。例えば当時の『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』OPで、この流体金属化するパロディを懐かしく思い出す方もおられるかもしれない。

それが、再び動き出す。

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地獄から復活したマッドマックス。その愛車、インターセプターV8

2015年、時はまさに世紀末!そして奴が帰ってきた。すべての世紀末伝説は、ここから始まった。

マッドマックス 怒りのデスロード

『マッドマックス』もはや説明不要だろう、情け無用の世紀末。すべてを失った怒りを、その非情なる世界に叩きつけて、たった一人で戦った男。

そう、大戦争後、文明破壊の後の世界を描いた金字塔だ。荒れ果てた一面の荒野。いつ止むともわからない、ならず者の暴力のハードレインが振り続ける中、限りなく強い英雄がやってくる。

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ユージの右手のカノジョ。その変遷 -『あぶない刑事』ユージの愛銃編

お騒がせの『あぶない刑事』劇場版が、2015年に満を持して出現。しかも、タイトルは『さらば、あぶない刑事』。つまり、最終回か!?というわけで、今回も、またまたあぶない刑事、今度はユージ編としゃれこもう。

タカさんとくればユージ、 柴田恭兵演じる大下勇次の愛銃は、けっこう変わってきている。

TVシリーズ第一期『あぶない刑事』・劇場版第一作『あぶない刑事』劇場版第二作『またまたあぶない刑事』
→コルト・ローマン(旧型)

TVシリーズ第二期『もっとあぶない刑事』劇場版第三作『もっともあぶない刑事』
→コルト・パイソン2.5インチ

劇場版第四作『あぶない刑事リターンズ』・TVスペシャルおよび劇場版第五作『あぶない刑事フォーエバー』
→コルト・キングコブラ

と、いう具合に、ユージはどうもコルト党らしい。しかも、軽快なスナブノーズ派。なるほど、軽やかに踊るように銃撃戦をこなすユージ。ジョークとともに放たれる銃弾。軽快でフットワークが効くユージには、スナブノーズがふさわしい。しかも、S&Wより曲線が多く、グラマラスなコルトリボルバー。刑事ドラマで古顔となっているローマンでさえ、ユージの手にかかると、イメージががらりと変わり、おしゃれになるから不思議だ。

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手の中でよみがえる記憶。あぶない刑事、鷹山の銃 – S&W M586

始まりは1986年のTVドラマ『あぶない刑事』。そして1988年の『もっとあぶない刑事』。その後次々新作が作られ、劇場版は2005年の『まだまだあぶない刑事』で6作。

そして、2016年の映画で『さらば、あぶない刑事』で7作。1980年代後半にノベライズ版を回し読み、図書館のぼろぼろになった『あぶない刑事』のムックを読み、そして「タカ!タカ!ウェイクアップ!」と物まねをしたりした、あの物語がついに最終回に。

名残は惜しいが、その勢いを、今回はぶつけてみる。

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今時のマグナム – IMI デザートイーグル

「マグナム」というと、連想する銃で、はっきりとおっさんか、そうでないか分かってしまうのではないだろうか。70年代、ガキ世代だったおっさんなら、バカでかいリボルバー。そして今の世代なら、オートマテック・マグナムの『デザートイーグル』だ。

そう、デザートイーグルというのは、「マグナム・オート」に革命をもたらした。マグナム弾がオートで撃てる。というのは、おそらく有史以前からの漢の夢、というのは、いくらなんでもオーバーだけど、やはり銃に関わるものにとって、捨てがたい夢なのだろう。実際に、オートマグを皮切りとして、「ウィルディ」「グリズリー・ウィン・マグ」など、ちょこちょこ銃砲史に登場している。

しかし、デザートイーグル以前では、作動不良が多く、特に、オートマグは、「オートジャム」(ジャム=弾詰まり)とあだ名をもらうほどだった。というのが、みなさんはとっくにお気づきになっているかもしれないが、マグナムはリボルバーが多い。その理由は、構造が単純で、その分壊れにくく、強化しやすいからだ。

しかし、オートではこうはいかない。何せ、銃の上半分のスライドが後退し、なおかつ薬莢をはじき出し、スライドが戻って、次の弾を装填する。映画なんかではごく当たり前に目にするオートの発砲シーンだが、文字にすると、リボルバーと比べて複雑な作動をしているのがわかる。となると、当然、リボルバーに比べ、オートマティックの方が、部品点数は多くなる。部品が細かくなると、マグナムの強烈な反動に耐えられる強度が確保できない。

さらに、マグナムという特別強力な弾に対応するため、発射時に対応する高圧ガスに対応するために、同じく強力な弾を使う自動ライフルと同じ、ガス・オペレーション・システムを入れるのが一般的。だから、不必要に大きくなったり、機構が複雑化したりして、いわゆる「まともに撃てる」マグナム・オートは作るのが難しかった。

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